延喜楽えんぎらく
重要無形文化財 雅楽 宮内庁式部職楽部 第4巻
高麗楽様式の典雅な曲の調べと四人の舞
舞楽には唐楽(唐代の中国等から渡来した音楽とその様式に準拠した日本製音楽)を伴奏とする「左方」と高麗楽(古代朝鮮半島等から渡来した音楽とその様式に準拠した日本製音楽)を伴奏とする「右方」があります。「延喜楽」は、延喜年間(901-922年)に日本で作曲された右方舞楽平舞の代表演目で慶祝の意味を持つ舞です。管方(かんがた)と呼ばれる器楽奏者は舞台の後方で演奏します。
高麗壱越調の音取、意調子(いちょうし)が高麗笛・篳篥・三の鼓により奏され、ついで当曲が始まると、右方舞を示す緑を基調とした配色の襲装束(かさねしょうぞく)の袍(ほう)を右肩で脱ぎ、内側の刺繍の半臂(はんぴ)を見せ、鳥兜(とりかぶと)をいただいた四人の舞人が、一人づつ登台し出手(ずるて)を舞い、四隅の舞座に立ち定り、典雅な当曲の舞が始まります。的確なアングルへのカメラ配置とピクチャーインピクチャー編集で実演では見られないビデオ鑑賞を実現しました。
(29分)
掲載開始 1999.03.15.
最終更新 2001.03.12.