あばかれた自然の秘密シリーズ
生きものは動く  第1部 微小管の機能
an Arcana Naturae Detecta series
WHERE THERE IS LIFE, THERE IS MOTION  Function of Microtubules

一滴の水の中にも肉眼で見ることのできない小さな生物が無数にいることを最初に見つけたのはオランダのアントン・ファン・レーウェンフックでした。およそ300年前レーウェンフックが小動物の動きをひきおこす毛のような足一繊毛や鞭毛一を観察してから今日に至るまで数多くの研究がなされてきました。繊毛や鞭毛の内部には微小管と呼ばれる直径約250Å(25nm)の管状構造があって中心に2本、外側に9本が規則正しく配列されていることがわかったのは電子顕微鏡での出現によってでした。繊毛や鞭毛に見いだされた微小管は1960年代の電子顕微鏡用試料作成技術の飛躍的進歩によって細胞のさまざまな場所に存在していることがわかってきました。70年代になると微小管が細胞の中でどのような働きをするかが、光学顕微鏡で「動き」としてとらえられるようになりました。その結果、微小管がすべての真核生物の細胞の中で繊毛・鞭毛運動、形態形成、物質の輸送、細胞分裂などで重要な役割をしているのがわかったのです。この映画では筋肉運動に代表される動きとは異った系の、「もう一つの動きの世界」を紹介していきます。


イーストマン・カラー16ミリ 25分
日本語版・英語版

企画・製作

株式会社東京シネマ新社
財団法人下中記念財団EC日本アーカイブズ
完成1979年


受賞

国際科学映画協会第33回大会・映画察特別名誉賞(東京 1979年)
第17回ANZASS国際科学映画エキジビショングランプリオルビット賞(シドニ− 1980年)
第9回ブラッセル自由大学国際科学技術映画祭グランプリ(ブラッセル 1982年)
同上 細胞生物学賞



指導と協力

(映画の展開にしたがって)
繊毛・鞭毛の運動 東京工業大学理学部生物学教室平本幸男理博/クラミドモナスの鞭毛運動 名古屋大学理学部分子生物学研究施設朝倉昌理博・中村省吾/ムラサキイガイ鰓繊毛の電顕写真 東京大学理学部生物学教室馬場昭次理博/微小管の構造とその電顕写真 東京大学理学部生物化学教室酒井彦一理博・遠藤幸子/微小管の再構成 お茶の水女子大学理学部生物学教室三本堆子理博/微小管の機能とウニ精子の電顕写真 東京大学教養学部生物学教室毛利秀雄理博/ウニ精子の実験 東京大学理学部生物学教室高橋景一理博・村上彰理博・宇川千佳子・上村慎治/太陽虫・吸管虫の行動と実験,原生動物の電顕写真広島大学総合科学部情報行動科学教室重中義信・洲崎敏伸理博・豊原明/神経細胞の実験と螢光顕微鏡写真 東京大学医学部解剖学教室中井準之助医博・州崎美子/海綿の襟細胞 お茶の水女子大学理学部生物学教室渡辺洋子理博/ウサギの輸卵管 ワシントン大学生物構造学教室R.J.ブランダウ理博,医博・R.ハヤシ/海産プランクトン 岡山大学玉野臨海実験所

英語版翻訳 広島大学総合科学部情報行動科学教室重中義信理博


スタッフ

製作者 岡田桑三・岡囲一男/脚本 後藤雅毅/演出 岡囲一男・後藤雅毅/撮影 谷口常也・草間道則/ネガ編集 川岸喜美枝/ナレーター 草野仁(日本語版)I.ドスティンズ(英語版)



製作費の一部に放送文化基金助成「放送に関する国際協力」を受けました。


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個人・教室・研究室 ¥20,000    ライブラリー・視聴覚センター ¥40,000


株式会社東京シネマ新社
112-0001 東京都文京区白山2-31-2-101号
phn: 03-2811-4577 fax: 03-3811-4576
e-mail: info@TokyoCinema.net


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